DESIGN
Management
model case
WEBサイト再構築をモデルとした
「デザイン経営」の導入例。
Step1
現サイトの問題点抽出
RESEARCH
個々の問題に注視しすぎて
本質的な問題点を把握できていない
部分の問題から
全体の問題にシフトして考察する
- よくある問題点の例
-
- アクセスが少ない
- 売上が上がらない
- 問合せが少ない
- 検索順位が低い
- 本質的な問題点
-
- サイトの目的にコンデンツが
合致していない - 情報が分かりにくい
- 目的の情報にたどりつけない
- サイトの目的にコンデンツが
デザイン経営では、問題を個々の問題に捉えず、全体の問題として捉えます。
それは個々の問題に執着することによって、本質的な問題点を見失ってしまうからです。
たとえば、検索順位が低いという問題を深掘りして、SEO強化策としてSEO会社に頼んだとしましょう。
順位は上がりますが、本来、検索エンジンはコンデンツの内容から順位を決めてくるので、本質的な解決に至ってないことになります。つまり、検索順位が上がってアクセスが増えても本来のあるべきコンデンツがないのですから成果は全く変わらないという事態を招くことになってしまうのです。
Step2
サイトの問題の特定
ISSUE
ステップ1で特定した
問題点から
次に課題として取り組む
問題の特定をする
- 間違った問題特定
-
- アクセスが少ない → 検索連動広告のうつ
- 売上が上がらない → 価格を下げる
- 問合せが少ない → 問合せフォームを変える
- 検索順位が低い → SEO会社に依頼する
- デザイン経営での問題特定
-
- サイトの目的にコンデンツが合っていない
→ サイト構成の再検討 - 情報が分かりにくい
→ 情報の整理とサイト構成の再検討 - 目的の情報にたどりつけない
→ インターフェイスとサイト構成の再検討
- サイトの目的にコンデンツが合っていない
ここでも、問題特定を全体の問題として捉えます。
それは個々の問題を個別に解決しても、本質的な解決に至らず、対処療法となり繰り返す結果となってしまうからです。いかに本質を追求することが大事かということです。部分=全体となり常につながり一体となっていることを認識する必要があります。
部分の問題を全体の問題へと問い直す。
全体設計が部分に大きな影響を与えている。
本質を見失っては問題特定はできない。
Step3
解決策
IDEA
いよいよ、ここで
特定した問題点をどう解決して
行くかを施策していきます。
あくまで観る側の立場が
大切です。
- デザイン経営での解決方法
-
- サイト構成の再検討
→ サイトマップの作成 - 情報の整理とサイト構成の再検討
→ 情報の再構築とサイトマップの作成 - インターフェイスとサイト構成の再検討
→ 分かり安いメニューとサイトマップの作成
- サイト構成の再検討
サイトマップ(サイト構成図)はWEBサイトで要中の要です。このサイトマップの出来次第でサイトの良い悪しが決まってしまうと言っても過言ではありません。
クリック数を少なくして目的にコンテンツにたどり着けるよう階層は浅く作るべきです。しかもメニューが増えすぎないようにしないといけません。かなり難しい作業になりますが、サイトの根幹に係わることですので徹底して考え抜くべきです。ここまでは自社でやり抜く必要があります。
掲載情報はあくまで消費者(観る側)視点でわかりやすさを追求しなくてはなりません。提供側のスタンスで情報掲載をしてはなりません。
Step4
実 行
ACTION
ここは、制作完了後と
運用の段階になります。
公開前のテストは
重要項目です。
特に公開前の検証とテストは重要です。
自らで操作をして基本動作(各ページのリンクやメニューが正常に動作するか。文字や価格の間違いがないか。
問い合わせフォームの誤動作、ショッピングサイトのカート機能の決済システムが正しく行われているか。
公開してからユーザーから指摘を受けることのないよう徹底して検証する必要があります。
これができていないサイトがとても多く見受けられます。
公開後は運用管理を行う必要があります。
公開したらあとは放置という企業が多々見受けられます。
WEBサイトは放置しておいては成果を上げることは出来ません。
日々のアクセス数の把握、問い合わせへの対応、ショッピングサイトの商品管理・顧客への対応など、担当者を決めて確実に管理する必要があります。WEBサイトは放置しておいては成果は得られないことを周知すしてください。これは次のステップ5につなげるためにも必須となります。
ここは部分にこだわります。
全体を形成しているのは部分です。
部分が貧弱では全体を支えることができなくなります。
「デザイン経営」では段階に応じて
全体と部分を応用していきます。
「部分」と「全体」の関係性。
「部分」は、全体の一部である。
「部分」と「部分」が統合して「全体」となる。
「部分」は「全体」と同一である。
Step5
再構築
RECONSTITUTION
ここが重要な段階となります。
実行後の見直し・検証で
即座に修正・更新を行います。
期待通りに機能しているか、
成果は上がっているかをチェックします。
もし、問題があれば即座に対応します。
苦労して作り、完成したので安心をしてしまい、検証をせず、しばらく経ってから問題に気づくことになります。これでは遅すぎます。対処療法の繰り返しは成長につながりません。
「デザイン経営」では部分の修正や課題ではなく、全体の問題として捉え、常に進化をしていくことを前提にしています。
この流れ(Step1~5)を繰り返して行くことが大事なポイントとなります。それは、マーケットや消費者は常に変化しているからです。
一度決めたことで安心することなく、常に見直し・検証を継続していくことが本来の再構築といえるのです。